個人情報の取扱いについて正しく理解しよう
現代社会では個人情報の取扱いが厳しくなり、公的機関や企業にとって個人情報の管理が大きな課題です。
医療施設である病院や診療所も例外ではなく、患者に関する個人情報を保護するための対策が進んでいる現状があります。
医療施設に勤務している看護師も、現場スタッフの一人としてどのように個人情報を扱えば良いのかについて正しく理解しなければなりません。
例えば病院勤務の看護師にとって問題となるのは、入院患者の情報について電話や窓口で問い合わせがある場合です。
このケースでは、相手が個人情報を伝えるのにふさわしい人物であるかどうかや、さらには患者の情報をどの範囲まで相手に伝えればいいのかについて判断しなければなりません。
個人情報の保護対策が進んでいる医療施設であれば、入院患者の個人情報の取扱いに関しあらかじめ規則が定められているケースが多いです。
そのため職場のルールに従っていれば、看護師が個人情報の取り扱いについて判断に迷う必要はありません。
しかし全ての事案についてマニュアルで対応するのは難しい点が課題であり、時として想定外の事態に判断が求められる場合も多いです。
そのため患者の情報を伝える前に、上司に相談するなどの配慮が欠かせません。
職場でも個人情報保護について議題に上げ、想定される問題をあらかじめ話し合った方が無難です。
事前に対策を講じておけば、多種多様な個人情報関連の案件について臨機応変に対応できるでしょう。